なぜインターネットセキュリティが必要なのか?

大企業はもちろんのこと、私たち一般市民の間でもインターネットのセキュリティ強化の必要性は、かつてないほど高まっています。今回は、なぜインターネットセキュリティが重要なのかを紹介します。

インターネットセキュリティとは?

インターネットセキュリティとは、セキュリティを向上させ、保護するために採用されているあらゆる対策についてを表現するおおまかな用語で、インターネットを使用中に悪意ある、もしくは偶発的なデータの損失を防ぐための対策です。インターネットセキュリティの目的は、インターネットユーザーの安全を確保することで、よく使用されている対策としては、強力なパスワードの使用、強力な暗号化、さらにはVPNの使用などがあります。

なぜインターネットセキュリティが必要なのか?

ここではインターネットセキュリティが非常に重要である理由をいくつか紹介します。

1. サイバー犯罪の増加

現在、インターネットを利用していない大人を見つけるのはほぼ不可能に近いです。特にミレニアル世代とZ世代に至っては、その可能性はほとんどゼロに等しいでしょう。このような状況をサイバー犯罪者達はうまく利用し、それがサイバー犯罪の増加に繋がっています。インターネット利用者が増えれば増えるほど、彼らが得られる報酬が増える可能性が高まるといえるでしょう。

犯罪者はまず、インターネットユーザーに関するデータや情報だけを盗むための計画を立てます。例えば、ハッカーはユーザーのアカウントにアクセスし、クレジットカード情報をコピーすることができます。この情報を使って、貯金や投資などを全て消去することができてしまうのです。

あるいはそのような情報を使って、他人が頑張って稼いだお金を騙し取ることもできてしまいます。このような犯罪者は、ほとんどの場合、インターネット利用者の知識の無さを利用します。こういった犯罪を見分けることができない、または防げない人たちが犯罪の餌食となるのです。

こういった犯罪に巻き込まれないためにも、サイバー犯罪が社会のあらゆる側面に浸透してきていることを認識する必要があります。会社経営をしていても、個人的にインターネットを利用していても、必ずこの問題にぶつかります。以上のような理由からインターネットのセキュリティに注意を払う必要があるといえるでしょう。

2. 政府による検閲を回避

政府による検閲のようなものがある国に住んでいる場合、インターネットセキュリティが必要になってきます。政府の検閲は、特定のコンテンツへのアクセスを制限していることがあります。なかでも特定のプラットフォーム上の一部の動画へのアクセスを制限しており、これがいくつかの国からNetflixのライブラリにアクセスできない理由でもあります。

加えて検閲は、ソーシャルメディアへのアクセスを制限していることもあります。国民がFacebook、Instagram、Twitterなどのソーシャルメディアのプラットフォームの使用を制限している国もあり、結果的にそれが言論の自由が大幅に制限されることに繋がります。通常、このような国では人権に関する法律の大きな侵害が見られます。これらのプラットフォームを禁止する理由としては、国民の反対意見を抑えるためといえるでしょう。

このように法律で定められていることで、これらのプラットフォームを利用すると犯罪となってしまいます。国民がこのような政府の活動に対して異を唱える方法として、ソーシャルメディアに勝るものはありません。しかしながら、インターネットセキュリティツールがないとそのようなことはできません。インターネットセキュリティのツールを使用することで、政府によるこれらのサイトに対するブロックを回避し、ソーシャルメディアを活用できるようになるでしょう。個人的な利用もしくは抗議活動など、いずれの理由にしても利用できます。

もし万が一見つかってしまったとしても、これらのインターネットセキュリティツールを使用すれば、身元を隠しておくことができるでしょう。政府はあなたのアカウントを見つけるかもしれませんが、その背後にあなたがいることを知ることはできないでしょう。もし、政府による検閲が存在する国に住んでいたり、働いていたり、旅行にいくつもりならば、インターネットのセキュリティに注意する必要があります。

3. マルウェアの侵入を防ぐ

デバイスを攻撃するマルウェアを防ぐことも重要です。マルウェアとは、悪意のあるコンテンツが隠されているプログラムのことで、あらゆるデバイスに侵入してきます。そのため、パソコンや携帯電話などの機器はマルウェアに感染する可能性があります。インターネットセキュリティは、これらを検出し、防ぐのに役立ちます。

加えて、強力なインターネットセキュリティは、ウイルスやトロイの木馬からユーザーを守ります。ウイルスとは、自己複製を行う悪意のあるプログラムで、デバイスに侵入すると既存のファイルに添付され、時間の経過とともに広がっていきます。また、ウイルスはホストコンピューターの操作やデータを変更するように設計されており、一般的にはコンピューター内のファイルを削除したり、破損させたりします。

トロイの木馬もまた、非常に厄介です。トロイの木馬は、通常、ダウンロードした時点では何も起こりませんが、その後、ホスト端末で問題を引き起こし、ファイルの損失やネットワーク速度の低下を引き起こします。

まとめ

世界中がインターネットで繋がっているこんな時代だからこそ、インターネットのセキュリティに関する対策を考える必要があります。自分には関係ないと思っている人もいるかもしれませんが、インターネットに接続できるデバイスを持っている限り、危険にさらされる可能性は十分あります。今回紹介したインターネットセキュリティ分野の必要な知識をしっかりと身につけ、必要なことをすぐに実行するようにしましょう。