インターネットサービスプロバイダーについて知っておくべきこと

現代社会において、インターネットに依存している私たちにとって重要なことは、オンライン上でのプライバシーを守ることです。インターネットを使用する場合は、サイバー犯罪に巻き込まれないためにも様々な個人情報が漏洩しないように注意し、プライバシーを保護するために必要な措置を講じる必要があります。また、インターネット上で取引や情報共有を行なう場合は、個人情報の漏洩やプライバシーの侵害を防ぐためにも情報収集や共有する内容を慎重に精査しなくてはなりません。特にオンラインサービスを使用する際にはより注意しましょう。

一般的なインターネットサービスプロバイダー(ISP)は、ユーザーに対してインターネットの利用などを提供していますが、実はオンライン上でユーザーがどのウェブサイトを訪問したか、どんな検索を行なっているのか、アクセスした位置情報などを把握しているのです。これでは多くのユーザーがあたかもISPに監視されているかのように感じ、不安になってしまったとしても仕方ありません。こちらの記事では、このISPによるユーザーの追跡とその対策について細かく紹介していきます。

ISPについて

インターネットが利用できるサービスを提供しているプロバイダーのことをインターネットサービスプロバイダー(ISP)と呼びます。ISPでサービスを購入したユーザーはインターネットへのアクセスが可能になり、ものによってはメールサービスの利用やウェブページのホスティングなどのサービスを受けることができるようになります。ISPはユーザーにIPアドレスを割り当て、オンライン上でのコンテンツとユーザーのデバイス間でのトラフィック(通信)を送受信するのをサポートします。

これにより、ISPはユーザーがオンライン上でどのようなことをしているのかを全て把握し、さらには過去のあらゆる履歴までも保存しており、これは大きな問題といえます。あるいはセキュリティ面が脆弱だった場合は個人情報が漏洩してしまう可能性もあります。

もし、お使いのISPが悪質だった場合は、自分たちの利益のためにマーケティング会社に情報を売ってしまう可能性も十分にあります。ユーザーのオンライン上での動向などのデータは、新しい製品やサービスを販売する上で非常に重要といえます。ユーザーが過去に検索した履歴をもとに類似したものや関連性の高い製品やサービスの広告を表示させることで購買に繋げようとします。

また、政府によってはISPを利用して、自国民を管理下に置くために特定のウェブサイトを閲覧させなかったり、言論統制を行なったりする例もあります。代表的な国として良く知られているのが北朝鮮、中国、イラン、ベラルーシなどです。

もちろん、日本や欧米各国でも警察や政府機関のような団体はISPが保持している情報にアクセス可能な場合が多く、私達の情報がどこでどのように扱われているかをとても不安になります。

さらに一部のISPでは、インターネット上でのトラフィックの規制を行なっているプロバイダーも存在します。これは、時間帯やアクセス集中時の混雑を緩和するために通信量を規制していると言われています。

多くのISPは上記で紹介した中でも個人情報の販売などはないと否定していますが、何せオンライン上の目に見えない世界のことなので、何とでも言えてしまうのが現状です。果たして、私達がオンライン上で何も気にせずに安心してインターネットを楽しむための対策はあるのでしょうか。

オンライン上でのプライバシー対策はVPNがおすすめ

近年、オンライン上でのサイバー攻撃などセキュリティ対策や個人情報の漏洩などのプライバシー保護として有効なのがVPNです。VPNは、Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)の略称で、VPNプロバイダーと契約したユーザーだけが独自のネットワークを使用することができます。

VPNは、インターネット通信をする際にVPNというトンネルを通すことでより安全性が高まるというとわかりやすいでしょう。正確にはインターネットに接続する際にVPNサービスプロバイダーが保持しているVPN専用サーバーを経由することで安全性が確保でき、外部からは誰にも見られない状態になるので、安心してインターネットを利用できるようになります。多くのVPNサービスプロバイダーは世界各地にサーバーを保持しており、それのいずれかに接続することでユーザーのIPアドレスは、本来アクセスしている場所ではなく、あたかもVPNのサーバーがある場所からアクセスしているかのように見せかけることができるので本当の居場所を誰にも知られることはありません。

また、VPNを使用するメリットはセキュリティ対策とプライバシー保護の他にもあります。海外旅行中にVPNプロバイダーが保持している日本国内のサーバーに接続することで海外にいながら日本国内のみで放送されている番組が視聴できたりもします。特に世界中で大人気のNetflixをはじめとする動画配信サービスは、国や地域によって視聴可能なコンテンツが異なるので、VPNに接続することで地域制限のあるコンテンツも視聴できるようになるという恩恵を受けることができます。

現在、世の中には星の数ほどVPNがありますが、どれも信頼性が高いというわけではありません。VPNによっては、セキュリティ面が脆弱であったり、保持しているサーバー数が極端に少なかったり、ISP同様にユーザーの個人情報をマーケティング会社に売っているプロバイダーもあります。特に個人情報が漏洩しないためにも、軍用でも使用されている堅固な暗号化である256ビットAES暗号化を導入しているか、ユーザーのデータを保持していないことを証明するノーログポリシーを採用しているかどうかがカギといえるでしょう。

おすすめのVPN

オンライン上でストレスを抱えることなく、安心してインターネットを利用するためにもVPN選びは重要といえます。こちらでは数あるVPNの中でも最も信頼性が高く、素晴らしい機能を兼ね備えているおすすめのVPNを3つ紹介します。

ExpressVPN

主な機能

  • サーバーの数と場所:94ヶ国160拠点に3000台以上
  • 超高速サーバー
  • 24時間対応のライブチャット:あり
  • 30日間返金保証:あり

数あるVPNサービスプロバイダーの中でも総合的に優れているのはExpressVPNです。サーバーが世界90ヶ国以上に3000台以上も設置されているおかげで、とても高速なスピードを誇っており、ゲームや動画を視聴する際に最適といえます。もちろん、セキュリティ面とプライバシー面はどちらもVPN業界の中でもトップレベルなので安心です。何かお困りな事があった場合でもライブチャットが24時間対応しているので心強いです。また、30日間の全額返金保証を提供しているので、各機能をチェックするには十分な時間といえます。


NordVPN

主な機能

  • サーバーの数と場所:58ヶ国に5000台以上
  • 帯域幅:無制限
  • 優れたセキュリティ機能
  • 同時接続数:6

VPN業界でExpressVPNと並んで優れていると言われているのがNordVPNです。世界各地に5000台以上のサーバーを保持し、非常に高速なスピードを提供しており、速度や帯域幅が無制限なのが魅力的です。また、軍用レベルでも使用されている堅固な256ビットAES暗号化を導入しているおかげでセキュリティ面はもう安心です。最大6台までのデバイスに同時接続が可能なのもユーザーにとっては嬉しい限りでしょう。30日間の返金保証も提供しているので期間内にいつでも返金請求が可能です。


Surfshark

主な機能

  • サーバーの数と場所: 61ヶ国に1000台以上
  • デバイスの同時接続:無制限
  • マルチホップ機能を搭載
  • 広告ブロック:可能

上記の2つのVPNプロバイダーとともに評価が高いのがSurfsharkです。従来のセキュリティ対策に加え、マルウェア対策やダブルVPN、キルスイッチなど、個人情報の漏洩を防ぐために充実したセキュリティ機能を搭載しています。また、とても厳しいことで知られているノーログポリシーを遵守しており、ユーザーがオンライン上で行動している際のプライバシーをしっかりと保護しているのも多くのユーザーに愛される要因といえるでしょう。

まとめ

オンライン上でサイバー犯罪に巻き込まれたり、個人情報が漏洩しないためには、ISPによる監視から保護する必要があります。VPNを使用することで、ISPにデータを保存されることなく、インターネット上での個人の行動を探られる心配もなくなります。今回、紹介した例を参考に適切なVPNを選んで使用することをおすすめします。ただし、VPNプロバイダーによっては逆効果になる可能性もあるので、しっかりと見極めて選ぶようにしましょう。中でもExpressVPN、NordVPN、Surfsharkの3つのVPNは信頼性が高く、機能も充実しているといえます。