オンライン上で自分自身を守るための方法

現代社会においてインターネットは、水や食料と同じように人々には無くてはならない必需品になりつつあります。お買い物をするにも、電車やバスで移動するにも人々は現金ではなく、クレジットカードや電子マネー、インターネットバンキングを利用し、それらはインターネットがあるからこそ、成り立ちます。また、インターネットに関する多少の知識さえあればどんな場所からでも、大人や子供に関係なく、誰でも簡単にアクセスできてしまいます。もちろん、これにはサイバー犯罪者やハッカーなども含まれます。

私たちは日々の生活の中でインターネットと接しています。これは常にインターネット犯罪と隣り合わせの生活をしていることを意味しており、サイバー犯罪者達との遭遇を回避するのは非常に難しいでしょう。彼らはあらゆる場所に存在し、個人的な利益のために人々の情報を食い物にします。ではどうすれば、そんな犯罪者たちから自分自身とデバイスを保護できるのでしょうか？

インターネットに接続している時は、常時サイバー犯罪に遭う可能性があるので、細心の注意を払う必要があります。こちらの記事では、インターネットを使用する上で気をつけるべき点をまとめました。適切な方法を知っていれば、サイバー犯罪に遭遇することなく快適なインターネット生活を過ごすことができるでしょう。

ファイアウォールを有効化する

ファイアウォールを有効にすることで、インターネットを通じてシステムにアクセスまたは接続しようとするものに対して、何らかの障壁のような役割を果たします。

また、ファイアウォールの有効化によって、インターネットを通じてユーザーのデバイスに侵入しようとするあらゆるものを認識することもできるようになります。そうすることで、悪意のあるウイルスやサイバー攻撃を防ぐことができるでしょう。

安全性の高いブラウザを使用する

現在、世に出ているブラウザには、思わずインストールしたくなるような興味深い機能を備えているものがたくさんあります。しかしながら、実はそのようなブラウザは単純に罠の可能性が高く、注意が必要です。

ブラウザを利用する際は、信頼性が高く、知名度の高いものを利用するようにしましょう。Google Chrome、Safari、Mozilla Firefoxなどは安全で広く使われているブラウザとして知られており、これらのブラウザはマルウェアやウイルスなどに感染するリスクを最小限に抑えることができる独自のセキュリティ機能を備えています。

見知らぬリンクはクリックしない

見知らぬユーザーやサイトから、怪しいリンクや写真、ファイルが添付されたメールを受け取った経験がある人は多いはずです。このようなリンクは、フィッシング詐欺や詐欺師の可能性があるということを知っておきましょう。なお、このようなメールには、サブスクリプション契約しているウェブサイトから来たものをはじめ、以前に購入検討したものの、購入しなかった製品など、様々な種類があります。

一般的にこの手のメールは、銀行、ゲームのプロモーション、割引、宝くじ、保険会社等からのメールと言われているので、もし受信した場合には絶対にリンクをクリックしたり、ファイルを開かないようにしましょう。

ウィルス対策は単なる煩わしいプログラムではない

よく画面上に突然、表示されるウィルス対策のポップアップが煩わしいと思ったことはありませんか？これはコンピューターが私たちに潜在的な危険性を知らせてくれていることを意味しています。ウィルス対策ソフトは、ウィルスだけでなく、スパイウェア、マルウェア、ワーム、トロイの木馬などの脅威となるソフトウェア、デバイスに害を及ぼす可能性のあるソフトウェアを検出することができます。

なるべく公共のWi-Fiには接続しない

一般的にカフェや公共交通機関、外出先でパスワードを必要としない公共のWi-Fiの使用は避けましょう。ハッカーやサイバー犯罪者は、安全性の低いネットワークを介して特定のデバイスやアカウントにアクセスし、パスワードやIDを盗もうとしてきます。

もし、どうしても公共のWi-Fiを使用する必要がある場合は、そのホットスポットの安全性を確認してから使用するようにしましょう。

機密情報をオンライン上で公開しない

特に公共のWi-Fiに接続している場合は、機密事項や重要な取引は絶対に行わないようにしましょう。氏名、生年月日、免許証番号、セキュリティ番号など、あなた個人を特定するようなあらゆる機密性の高い個人情報（PII）の使用は避けてください。

もちろん、オンラインバンキングなどの金融取引も避けるようにしましょう。

ダウンロードする際は注意

インターネットは、無料で大量のデータをダウンロードできてしまいますが、危険性もあることは間違いありません。ダウンロードした際に一緒に付いてくる悪意のあるソフトウェアによって、ユーザーとコンピューターが危険にさらされる可能性があるので注意しましょう。また、大半のブラウザには、ダウンロードするかどうかを確認するセキュリティプログラムが組み込まれており、これらのプログラムは時々、ユーザーがダウンロードしたいファイルにコンピューターに悪影響を及ぼす可能性のあるものが含まれているかどうかを教えてくれます。

さらには、ダウンロードしたファイルを開く前にウィルス対策ソフトでスキャンすることで、二重で安全性を確認することができます。

ブラウザにWindowsアラートをポップアップさせない

ソフトウェア業者やサイバー犯罪者がよく使用する手口として有名なのが、ブラウザにwindowsのポップアップを表示させ、あたかもオペレーティングシステムからの通知のように装うというものがあります。これらに関してはWindowsとMacの両方でよく表示されますが全て偽物です。本物のポップアップがブラウザから表示されることはありません。

これらの多くは広告で、表示されるユーザーにとっては何のメリットもありません。もしも、それらを見つけた場合はすぐにポップアップを閉じましょう。ポップアップが閉じない場合は、ブラウザを再起動すると消えます。

パスワードを適切に管理する

SNS投稿、お買い物、金融取引とオンライン上で何かをする際に必ず必要になるのがパスワードです。このパスワードこそが実はサイバー犯罪者たちに最も狙われやすく、多くの犯罪に巻き込まれるきっかけとなっています。大抵の人はパスワードに自分の誕生日や記念日などの個人的な情報を使用するため、簡単に解読されることがあります。犯罪に遭わないためにも強力なパスワードを作成することは重要です。

パスワードは小文字、大文字、記号、数字を組み合わせて推測されないようなものにしましょう。加えて、犯罪者がユーザーのアカウントに侵入できなくなるように、全てのアカウントに同じパスワードを設定しないように心がけてください。

Wi-Fi未使用時は接続を解除する

外出先で電波がなく、仕方なく、公共のWi-Fiを使用したとしても、使用後は必ずすぐにWi-Fiを切るようにしましょう。公共のWi-Fiは、たとえ使用していなくても接続されていると、サイバー犯罪者達がユーザーのデバイスから情報を吸い上げ、様々なアカウントにアクセスしてしまいかねません。

VPNを利用する

上記で紹介したものと意味は同じですが、公共のWi-Fiを避ける習慣をつけましょう。ただし、公共のWi-FiにVPNを使用すれば問題ありません。VPN（仮想プライベートネットワーク）は、インターネット接続する際に安全なサーバーに接続することによって、送信されるデータを暗号化し、ユーザーのデバイスを保護します。

VPNは、ユーザーとサーバーの間にトンネルを作り、相互にアクセスできるようにするのでより高い安全性が確保されます。なので、安全性の低い公共のWi-Fiホットスポットを使用する際にはVPNを使用することを推奨します。

まとめ

現代社会において、私達人間にとってインターネットは切っても切り離せない存在になりました。同時にサイバー犯罪者は、私達のちょっとした気のゆるみや隙を常に狙っています。しかし、今回紹介した通り、オンライン上での自分の安全性を確保することは案外難しいことではないことがわかりました。まずは上記で紹介したことを実践することで、オンライン上の安全を自分で守れるようになります。また、自分に合ったVPNを使用することで、不安を抱くことなく、より快適なインターネット生活を実現することができるでしょう。

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