初心者のためのインターネットセキュリティの基礎知識

インターネットを利用するということは、多くの機能を活用し、これまで想像も出来なかったようなことが新たにできるようになるので、それはもうエキサイティングな体験になるに違いありません。しかしながら、いくらインターネットを利用している期間が長くても、プライバシーやセキュリティを保護するための対策を実行しなければ、すぐに危険を伴う可能性があります。インターネットを利用する際にセキュリティ面に関して十分に対策してければ、データ流出をはじめ、個人情報の盗難やランサムウェア攻撃などが起こる可能性があります。今回は、インターネット上で安全性を保つために、初めてインターネットセキュリティに取り組む方向けに役立つ基礎知識をいくつかご紹介します。

1. 強力なパスワードを使用する

インターネット上で様々なサービスを利用するには、アカウントを開設し、それぞれにパスワードを設定しなければなりません。大抵の場合は名字や誕生日、記念日など、比較的覚えやすい簡単なパスワードを使用することが多く、複数のアカウントやデバイスで同じパスワードを使用することもあります。これは一見、便利なことのように思えますが、サイバー犯罪者をはじめ、ハッカーやID泥棒達がアカウントをハッキングしてデータを盗むことを容易にさせていると言えます。なので、複数のアカウントで簡単なパスワードや同じパスワードを使用することは非常に危険なのでやめましょう。

SNSのアカウントやEメール、その他の重要なアカウントには、文字、数字、特殊な記号を組み合わせた強力なパスワードを使用することをおすすめします。また、パスワードマネージャーを利用するのも良い選択といえるでしょう。

パスワードマネージャーは、様々なアカウントに使用できる複雑で独自のパスワードを示してくれます。また、パスワードを安全に保存し、いつでもアクセスすることが可能です。そして、パスワードとは別に、セキュリティをさらに強力にするためにアカウントとデバイスに2段階認証を設定することも不可欠といえます。

2. 不審なメールを無視する

メールボックスには毎日、様々なキャンペーン情報や添付ファイル、リンクがついている不審なメールがたくさん届きます。これらは、ユーザー本人が閲覧するウェブサイトから届く場合もありますが、ハッカーから届く場合もあります。こういった類のメールのほとんどは、インターネットサービスプロバイダーによって選別され、迷惑メールフォルダーにたまりますが、いくつかは受信トレイに届く可能性があります。

もし、見知らぬ送信者からこのようなメールを受け取った際は、メッセージの添付ファイルやリンクを絶対に開かないようにしましょう。ハッカーがユーザーのデバイスをハッキングしたり、アカウントを侵害したりするものである場合が多いからです。

また、既存の連絡先に登録済みの友人から、金銭の要求や怪しげなリンクを送ってきたりするような不審なメッセージを受け取った場合、その友人のアカウントが侵害されている可能性があります。この場合は、別の方法でその友人に連絡を取り、アカウントが侵害されていることを教えましょう。

3. 個人情報の共有を制限する

SNSを使用している際をはじめ、インターネットを使用している間は、ついつい夢中になってしまいがちです。必要以上に個人情報や機密情報をオンライン上で公開し過ぎてしまうと、個人情報の盗難やデータ漏洩のリスクがあります。ハッカーやサイバー犯罪者達は、被害者のアカウントにアクセスするために、機密情報の断片を集める様々なツールを使用しております。このような被害に遭わないためにも、インターネット上での個人情報の公開に関してなるべく制限するようにしましょう。

4. 安全でないウェブサイトを避ける

インターネットを閲覧する際、アクセスするウェブサイトに注意を払うことは、もはや必要不可欠です。URL欄にhttpsと表示されているウェブサイトは、httpと比べて安全なウェブサイトといえます。httpsは、ユーザーとウェブサイト間の接続が安全で、妨害される心配がないことを意味し、特にオンラインショッピングや機密性の高い取引を行う際には、この点に気をつける必要があります。また、ハッカー達はマルウェアや怪しげなコンテンツに感染したウェブサイトへ人々をおびき寄せようとしてくるので、そのようなウェブサイトにはアクセスしないようにしましょう。

5. アプリとOSを最新版にする

WindowsやMac、Androidなどのオペレーティングシステム(OS)は、定期的にデバイスへ最新情報を送信します。これには重要なセキュリティ修正プログラムや不具合の修正が含まれているため、ダウンロードする必要があります。新たなセキュリティ面の脆弱性からデバイスを保護するためにも、自動アップデートをオンにするようにしましょう。また、ブラウザアプリやその他のよく使用するアプリを定期的にアップデートし、デバイスを安全に保ちましょう。

6. 安全でないネットワークを避ける

カフェやレストランのような公共のネットワークは、暗号化されていないため危険です。これらの保護されていないネットワークに接続してしまうと、デバイスがネットワーク上でハッカーに認識されてアクセスされてしまう可能性があります。どうしても公共のネットワークを使用しなければならない場合は、強力なファイアウォールを確保し、ネットワーク上で重要な取引等はしないようにしましょう。

まとめ

インターネットの普及でサイバー犯罪が増加している現在、多くのトラブルから身を守るためにも、今回紹介したセキュリティに関する基礎知識を常に念頭に置いておくことが重要です。また、インターネット上の新たなセキュリティの脅威とそれを回避する方法について、常に最新の情報を把握しておきましょう。そうすることでストレスなく、インターネットを利用することができます。