2024年版 VPNのキルスイッチ機能の必要性について

キルスイッチ

現在、世界中のありとあらゆる通信機器は広大なネットワークで接続されており、何千キロ離れた場所からでも操作可能です。人々はインターネットを通じて、世界各国の様々な人とリアルタイムで交流することができるようになり、例えば南アフリカと日本などと物理的な距離も関係なく、一緒に仕事ができる世の中になりました。

しかしながら、インターネットのおかげで人々の生活がより便利になった結果、オンライン上で起こるサイバー犯罪など様々な問題も発生しはじめています。この目に見えない世界で起きている犯罪は、私達の生活にも影響を与え、最近ではオンライン上での個人批判が相次いでおり、それを苦に自殺するケースが増えています。その他にも個人情報が漏洩してしまい、財産が盗まれたり、精神を患ってしまい外を歩けなくなってしまった人もいます。

そういったオンライン上でのセキュリティとプライバシーの問題を解決するために注目されているのがVPNです。VPNは、Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)の略称で、オンライン上でのセキュリティ問題を解決します。VPNは、人々の悩みを解決する一端を担っているといえるでしょう。そして、VPNに付随した機能の中でも重要なのがキルスイッチと呼ばれる機能です。こちらの記事では、VPNについてをはじめ、キルスイッチの重要性やどのように動作するのかなどを紹介します。

VPNの使用で得られるセキュリティ面での恩恵

一般的なVPNサービスプロバイダーが提供しているVPNは、インターネットを使用する際にVPN専用のサーバーに接続することでトラフィック(通信)を暗号化し、インターネット通信の内容を外部から見れなくさせます。また、VPNサーバーに接続することで実際の位置情報であるIPアドレスをカモフラージュすることで位置情報を異なる場所にいるかのように見せかけることができます。このようにVPNは、インターネット上でのセキュリティ対策と個人のプライバシーを保護する役割を果たしています。

VPN接続が切断されてしまう原因

しかし、VPN接続していた際にどうしても一時的に接続が切断されることを経験した人も多いはずです。この場合、どのような原因で切断されてしまうのでしょうか?

原因1.インターネット接続の安定性

インターネットに接続する際に安定しているかどうかが、途切れてしまう原因の1つです。たとえ、優れたVPNプロバイダーを使用していたとしても、インターネット接続自体が弱かったら回線は頻繁に途切れがちです。また、いわゆる公共のWi-Fiのような多くの人がアクセス集中しているような状況では、回線が混雑してしまい、遅延などが発生し、接続が切断される可能性があります。

原因2.セキュリティ関連のアプリ

VPN以外にもセキュリティ関連のアプリを使用している人も多いと思います。ご使用中のVPNと互換性のないアプリを使用した場合は注意が必要です。スパイウェア対策アプリやウィルス対策、ファイアウォールなどが含まれるアプリの場合、VPNの接続が切断される可能性があります。もし、両方使用したい場合はそれぞれ互換性があるかどうかを確認するようにしましょう。

原因3. VPNプロトコルの影響

接続するVPNプロトコルによっては、VPN接続に影響を与える場合があります。ExpressVPNやNordVPNなど優れたVPNの場合は、LightwayやNordlynxなど独自のプロトコルを導入しています。どのVPNプロトコルが自分が使用しているデバイスに合うかどうかは試してみないとわからない場合があります。

VPN接続が切断されてしまった場合の危険性

インターネット接続している際に何らかの原因でVPNが切断されてしまった場合、非常に危険でデバイスのセキュリティ面が脅かされてしまいかねません。サイバー犯罪者たちはこの機会を狙っており、ユーザーのありとあらゆる個人情報が漏洩してしまう可能性が高いです。ユーザー自身の個人情報だけにとどまらず、家族や友人にも被害が及んでしまう可能性も十分あるかもしれません。普段から上記で紹介した原因に気をつけることも重要ですが、どうしても突然切断されてしまった場合には手動で対応するには限界があります。

VPNのキルスイッチ機能とは?

キルスイッチ(Kill Switch)機能とは、VPN接続が切断された後、即インターネット通信を切断するというVPNに付随している機能で、オンライン状態に戻るとすぐに再接続されます。何らかの理由でVPN接続が切断されてしまうと、トラフィックの暗号化は無効化されてしまい、IPアドレスも現在の居場所のものになって外部に知られてしまい、ハッカーや第三者に個人情報が盗まれたり、侵入される可能性が高まります。しかし、キルスイッチ機能を兼ね備えていれば、インターネットが即遮断されるので、VPNが再接続する合間も安心といえます。

キルスイッチ機能を使用する場合の注意点

キルスイッチ機能を使用する場合には、いくつか注意点があります。まず、VPNサービスプロバイダーによって仕様が異なり、VPNに接続すると自動的にオンになるものもありますが、多くは事前に設定が必要です。

また、VPNが切断された場合にデバイスのシステム全体のインターネット通信を遮断するものと特定のアプリのみのインターネット通信を遮断するものもあるので、どれが自分に適切か判断するためにVPNプロバイダーが提供している内容をしっかりと把握するようにしましょう。

キルスイッチ機能を導入しているおすすめのVPN

現在、市場には多くのVPNが存在しますが、全てのVPNがキルスイッチ機能を導入しているというわけではありません。以下では、キルスイッチ機能を兼ね備え、なおかつ優れたVPNを紹介します。


ExpressVPN

  • 超高速サーバー
  • サーバーの数:3000台以上
  • サーバーの場所:94ヶ国160拠点
  • 24時間対応のライブチャット:あり
  • 返金保証期間:30日間

数あるVPN業界の中でも最も総合的に優れているのがExpressVPNです。世界各地に3000台以上のサーバーを保持しており、その速度の速さは一見の価値があります。セキュリティ面では、キルスイッチ機能をはじめ、軍用レベルのAES256ビット暗号化、マルウェア対策など数多くの機能を兼ね備えております。プライバシー面でもノーログポリシーを採用しているので、匿名性を維持しながらインターネット通信を楽しむことができます。また、30日間の返金保証を提供しているので、一度それぞれの機能性を試してみてはいかがでしょうか。


NordVPN

  • サーバーの数と場所:58ヶ国5342台
  • 専用IPアドレス:あり
  • 優れたセキュリティ機能
  • デバイスの同時接続:6
  • 暗号通貨:使用可能

VPN業界の中でもセキュリティとプライバシー面において信頼性が高いのがNordVPNです。世界中に合計5000台以上サーバーを保持しており、その速度には定評があります。セキュリティ面では、キルスイッチ機能に加えて、業界標準のAES256ビット暗号化やOpenVPN、IKEv2/IPSec、WireGuardなどのプロトコルで保護されています。ExpressVPNと同じく、ノーログポリシーのおかげで情報が漏洩してしまうことがないので安心です。そして、1年中無休で対応可能なカスタマーサポートがあるので、何か困ったことがある場合は非常に心強いです。


Surfshark

  • サーバーの場所: 65ヶ国
  • デバイスの同時接続:無制限
  • マルチホップ機能を搭載
  • 広告ブロック:可能

キルスイッチ機能を兼ね備えていておすすめできるもう一つのVPNサービスプロバイダーはSurfsharkです。世界65ヶ国に3200台のサーバーを配置しています。セキュリティ面では、キルスイッチ機能をはじめ、マルウェア対策やダブルVPNなど高レベルなセキュリティ機能を兼ね備えているのでユーザーからの信頼性も絶大です。そして、デバイスの同時接続数が無制限なことも魅力の一つで、大人数で集まってサッカーのライブ中継を楽しむことも可能にします。


まとめ

オンライン上でのセキュリティとプライバシーを確保するためにVPNを使用することは、もはや当たり前のことになりつつあります。しかしながら、どうしても突然のアクシデントでVPNが切断されて情報が漏洩してしまったら、と思うと不安になるでしょう。この問題に関しては、キルスイッチ機能を兼ね備えているVPNを使用することで全て解決できるはずです。もしも、VPN接続が途切れてしまっても、キルスイッチ機能のおかげでユーザーの個人情報は安全に保護されます。皆さんがVPNサービスプロバイダーを選ぶ際は、必ずキルスイッチ機能が搭載されているかどうかを確認することをおすすめします。また、そのキルスイッチ機能が適用されるのがアプリなのか、それともデバイス全体なのかという、どのような種類のものなのかをしっかりと把握してから利用するようにしましょう。